Zircan
ー宿ー

「みんな平気か?」
「ああ」
「もちろん」
「無傷だよ」

各々が答える
サミュアは戻る途中に限界が来て眠ってしまった
一日中食事を取っていなかったサミュアの体は軽く前に比べて大分痩せたように見える
血が沢山抜けたせいもあるかもしれないが

「予定が少し狂ったが明日宝を奪いに行くからな。準備をしとけよ」

各自部屋に戻る
女子と男子で別れる3人ずつの部屋割りだ
女子の部屋では

「下っ端が弱すぎ。何人来ても相手にならない」
「そうだね。少し手応えなさすぎたかな」

リリアムは少し疲れた様子だが、数の問題で体力を消耗しただけであってエルラミアには賛成だ 

「汗かいたしお風呂入ろう」
「うん」

部屋にお風呂がついているのですぐに入る
丁度2人が入り終わった時にサミュアが目を覚ました

「おっ起きた」
「おはよう、もう夜だけど」

エルラミアが反応しリリアムが挨拶する

「おはよう」
「どうする?お風呂入る、っていうか無理だよね。頭だけでも洗ってあげようか」

リリアムが提案する

「お願いしてもいいかな?」

遠慮しながらお願いする

「いいよ、エルラミアも手伝ってよ」
「分かってるって」

陽気に返事する
< 31 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop