【完結】警察官な彼と危険な恋愛白書

side若葉



 「若葉さんが目を覚ましたら、ずっと言おうと決めてました」

 「……本当に?」

 「はい。本当です。……俺には、若葉さんが必要です」

 目を覚ます前、頭の中で。そして夢の中で思い浮かんでいたのは、裕太さんのことばかりだった。裕太さんは夢の中でずっと笑っていて。あたしを笑顔にさせてくれていた。

 今思えば、裕太さんがあたしをずっと守ると約束してくれたあの時から、その夢は現実化していたんだな……。裕太さんに守られてばかりで、申し訳ない。本当ならあたしも、裕太さんの役に立ちたいのに……。

 「あたしにも、裕太さん、あなたがすごく必要です。……あたしを、あなたの妻にしてください。何があっても、あなたのそばで、あなたを支えていきたいです」

 これがあたしの正直な気持ち。ウソ偽りなんて全くない。あたしも裕太さんと一緒にいたい。ずっと支え合って生きていきたい。

 ……裕太さんと、結婚したい。裕太さんの妻になって、少しずつ家族になっていきたい。

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