「…………。じゃあ、お世話になってもいいですか?」
「もちろん」

 相澤はまるで重大案件を通すための部長会議が終わった後かのような、ほっとしたような表情をする。

「お姉ちゃん、ここに住む? やったぁ!」

 悠翔は喜んで叫ぶと、そのままポンッとまた子犬のような姿に変わる。狼だと言われると、確かに足が太くてそう見えなくもない。

 けれど、何よりも──。

(可愛い! もふもふ! すんごい可愛い!)

 陽茉莉はあまりの可愛らしさに、心の中で悶絶したのだった。