白いジャージ ~先生と私~
第8章
新学期
日に焼けた友達との再会。
夏の思い出話に花が咲く。
仲良し6人で、体育館へ移動中・・・
「そろそろ引き作戦終わりにしよっかな・・」
思いがけない依子の一言に、私とゆかりは顔を見合わせた。
「・・・実は、新垣に目を付けて欲しくて補習行かなかったんだぁ。あいつ、問題児をほっとけない先生じゃん?」
私とゆかりの読みは・・・甘かった。
さすが、伝説のハンター・・・
そんな作戦を実行していたなんて何も知らなかった私。
「夏休みに先生の家、探しにいったんだぁ・・ね、さっちゃん。」
「そうそう!私、友達と行ったことあったからなんとなく覚えててね。」
「でも、新垣いなかったんだ~。やっぱ彼女いるんだよねぇ・・」
私は、心臓がドキドキして、声も出なかった。
ゆかりが手をつないでくれた・・汗ばんだ熱い私の手。