俺様幼馴染は素直になれない!
俺様のニセ彼女
私は君の彼女で偽彼女だった。
偽彼女というのは、どこから現れたのだろうか。
その釘が君を刺して、苦しめた。
自業自得だ。
言葉というものの重さに気づいていない。
ピヨピヨ ピヨピヨ
外から鳥の声が響き渡る。
「うーん」
私は寝返りを返して、呟く。
「結愛(ゆあ)。起きなさい。結愛。起きないなら、瑠翔(るいと)くん。呼ぶわよ。じゃあ、呼ぶわよ」
母が何か言っていたが、目を覚まさず二度寝をした。
10分後
私はカーテンの隙間から光が漏れていたので、ゆっくり起きて、リビングに向かう。
「…おはよう」
私は階段を降りて、リビングのドアを開けて、小さい声で挨拶した。
すると、ボッーとしていた私の目が見開いた。
「おはよ。また寝たの?学校間に合うの?」
母は私の方向を見ながら、フライパンで何かを作っているのか菜箸を使って料理をしていた。
私は再び目を見開いた。
そこには、永瀬瑠翔(ながせるいと)がいた。
今リビングにいる男子は、私の幼馴染だ。
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