六月上旬──。

AM11:15



「起立、礼」

「「さようなら~」」



本日、月曜日から金曜日の五日間に渡って行われた中間試験が終了した。

前の席にいる可南子に話しかける。



「やっと終わったね~」

「だね~! 私、緊張して一瞬頭真っ白になって超怖かったよ~! 実玖は大丈夫だった?」

「うん。緊張すると思って早めに勉強してたから大丈夫だったよ」



高校生になって初めてのテスト。

緊張して頭が真っ白になるかもしれないと思い、GW明けから毎日一時間、コツコツと勉強に励んだ。


そのおかげで、少し緊張はしたものの、全問解くことが出来た。



「さすが実玖。偉いなぁ~。
あ、須川はテストどうだった?」



後ろの席で帰る準備をしている須川くんに、可南子が頭をぴょこっと動かして尋ねた。



「全部解けたよ。俺、毎日家でその日の授業の復習してるから」



彼はスクールバッグを肩にかけ、にこやかに口を開いた。

毎日復習⁉ さすが主席入学……。



「毎日⁉ レベルが違い過ぎる……」

「勉強の仕方は人それぞれだし、俺はこのやり方が合ってるからやってるだけだよ」



須川くんは可南子を優しく励まし、先に教室を出ていった。