ONLYYOU～赤ちゃんのパパは脳外科医、愛してはいけない人を愛してしまいました。～

久しぶりの甘い夜

三匹の猫たちと対面を果たした和志。
三人で暮らす為、和寿さんの部屋に荷物を運び込んだ。

「荷物はこれで全部？」

「あ、はい…」
槇村先生にも引っ越しをお手伝いをして貰った。

和寿さんの部屋に泊まらせて貰っていた槇村先生も来週には東京に帰ってしまう。

「でも、寂しいですね…槇村先生も東京に帰るんですよね…」

「…何…和寿もそのうち…東京に戻るさ…なぁ?和寿」

槇村先生は、キッチンで和志と一緒に猫の餌を用意する和寿さんに相槌を求めた。
「何が？？」

「何って東京に戻る話だ…」

「東京？あ・・・まぁな…でも、余り戻りたくないんだけど…福岡の方が楽だから…」

東京の東亜は大所帯だし…皆…互いの足の引っ張り合いをして、常に緊張感が漂うらしい。
九州の東亜も同じだけど、互いに助け合って命を救うを姿勢を常に感じて、割にのんびりとしていると和寿さんは言っていた。

「まぁー確かに…福岡はいいな…俺も思う…」

「だろ？」