むすんで、ひらいて、恋をして
「だれが彼女だって? 殴るけど?」



「あの場合は仕方ないだろ。つうか、助けてやったんだから、礼はどうした」



「いい想いさせてあげたんだから、感謝して」



はいはい、ちょっと美味しいなって思いました。



すみませんでした。



「でも、ありがと」



油断したところを、ふにゃっと笑ったアリスに一撃されて、膝から崩れ落ちそうになる。



はあああ、その天使の笑顔、もはや兵器だから!



心臓爆発して死ねるから。



頼むから、もう少し自覚してくれ。



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