むすんで、ひらいて、恋をして
「あのさ、ああいう時は、俺の名前呼ぶとか、走って逃げるとかしろよ」



「ごめん、ごめん。怖くて、足がすくんじゃって」



「そんなんで、大丈夫なのかよ……」



「うん! だって出来のいい弟が、守ってくれるからね」



「まあな」




それなら、一生守らせろ。



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