むすんで、ひらいて、恋をして
どっかでハンバーグを見かけるたびに、あのくそ親父のこと思い出すとか、ムカつくし。



こういうやり方が正しいのか、分からないけど。



「うん、そっか、そうだね。莉生のハンバーグが私の大好物、いいね。これからはそうするっ」



「そうしろ。俺がアリスのために一生作ってやるから」



「うん、嬉しいし、……美味しい。ホント、世界一の極みの味だっ」



満面の笑顔でアリスが答えるけど。



………一生ってところは、触れないのな。



ま、アリスが喜んでくれるならそれでいいけど。




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