むすんで、ひらいて、恋をして
「でもさ、水島くんに限って片思いとか、ありえないし」



「すぐに彼女ができちゃうんだろうなあ。考えたくないけど」



「ある日突然、超絶に可愛い下級生と一緒に下校して、いつの間に~~~!
とか⁈ それ、キツいなあ」



「ショックで倒れる……」



そっか、年下の彼女か。



うん、莉生とお似合いだろうな。



優しいし、面倒見いいし。



莉生はきっと完璧な彼氏になる。



お弁当とか作ってあげて、学校の行き帰りも送り迎えをしてあげて。



彼女のためにデートプラン練ったりするのも好きそうだし。



あ、そうなったら、さすがに私のお弁当を作ってもらうのはやめないと。



莉生のことだから、彼女の分のお弁当も作りそうだし。



そこまで想像して、ふるふると頭をふる。



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