「期間限定のお庭解放…?」
『そうなんだー。ご招待いただいたんだけど、一緒に行きませんか?』

「神崎さん、私でいいの?」
『むしろ、君がいいです。変に他の人を連れて行って誤解されるようなことは避けたいし。それに、話が合わなくてもつまらないしな……。』
その言い方に由佳はくすっと笑ってしまう。

「分かりました。」
『助かります!じゃあ、今度の火曜にお願いします。』

その神崎からの電話は、ガーデンパーティーのお誘いだった。

『普段は解放していない旧家の庭を解放して、毎年行なっているパーティーがあるのだが、それはそれは素晴らしいお庭なので、是非見てみませんか?』と神崎から連絡があったのだ。

確かに、由佳は四季を感じる様に教育されてきているのも間違いはないし、それを感じることも大好きだ。

しかも普段はしっかり手入れはされていても、見ることが叶わない庭園と聞けば……。
それは是非とも行ってみたい。

その会はアフタヌーンティーも兼ねているそうで、昼過ぎから行われるらしい。

お昼は一緒に食べよう、と言う神崎とホテルのロビーで待ち合わせすることを決めて、由佳は当日を迎えた。