幼女で領主で聖女様!?名前を奪われ外れスキルと追放されたけど、辺境の地でなりあがる!
 リーゼを中心に、他では見られない独特の絆を作り上げている。リリンダとリーゼが襲われている時、実はもうちょっと早く割って入ることができたのだ。
 だが、彼女達はオルシウスの予想とは違い、狂化した吸血鬼を自分達だけで退けた。それも、魂を送るという最善の方法で。
 リーゼはまだ気づいていないのだろう。吸血鬼達にとって、彼女は恩人であるということを。

(……だからね、僕は君を大切にするんだ。ここに招き入れられることはなくても)

 オルシウスのつぶやきは、誰にも聞かれることはなかった。
< 201 / 310 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop