誰を?何を?見ているの?
6項

☆☆風間総帥・忠臣


「おはようございます。
朝から申し訳ありません。
少しお時間頂いても
宜しいですか?」
「薫か?おはよう。
朝からどうした?
大事そうな話しじゃのう?」
「はい。電話話す内容では
ありませんが、取り急ぎ
報告だけと、二人で話しまして。」
「二人とは?」
「はい。佐久間 彩葉さんと
結婚をする事となりました。
彩葉さんもお祖父様に
朝、連絡をすると言っていました。」
「急な展開じゃのう?
会社から出されるのを恐れての
虚いではないのか?」
「そう思われても仕方ありません。
あれから、毎日彩葉さんの病院へ
通い、謝罪を何度もし
初めからやり直しをさせて
頂きました。」
「ホゥ。そのように。」
「ですが、会社の売上についても
社長と模索もきちんとしています。」
「らしいな。
後で、勇三と話してみる。」
「私は、彩葉さんと
結婚できるならと、
彼女が結婚に辺りお願いされた
事は受けたいと思っていますので
総帥と佐久間の総帥と
お話し頂けたらと思っております。」
「わかった。連絡する。」
と、言って電話を切った。

朝早くから何事かと思えば
いささか驚いた。

「総帥?」
と、呼ぶ、側近の阿川(あがわ)に
「勇三に連絡をしてくれ。
わしが、すぐに会いたいと。」
「畏まりました。」
と、わしを朝食を食べさせ
その間に連絡をしている。

わしの住まいには
家政婦が二名いて家事をやる
家の管理は、水野がやる
後は、庭師と阿川がいる。
妻は他界して
もう、長くこの生活をしている。

「総帥、10時にいつもの場所で。
との事です。」
「わかった。調整をしてくれ。」
「畏まりました。」
と、言うとパソコンを出して確認を
している。
阿川がいるから、全てが動いている。
阿川は、自宅に嫁と娘がいる。
娘は、結婚して同居をしている
自分が自宅にいれないから
妻が寂しくないように娘に
頼んだらしい。

辞めても大丈夫だと
言ったが、それは、嘘だ。
阿川がいないと会社が回らない
それをわかっていて
「まだまだ、総帥から離れませんよ。」
と、言ってくれた。

水野は、妻の側近だった
水野は、庭の一部に妻と
暮らしている。
家政婦の一人は水野の妻だ。
二人もずっと居てくれて
本当に助かっている。

水野に見送られて阿川と家をでる。

いつもは、自宅の書斎にいる。
そこで、各社の報告を受けたり
用事がある時は、ここから出向く。
20畳ある部屋を書斎にし
必要な物は揃えてある。
阿川に必要な物も全て。

書斎の横に阿川の部屋もある
わしとずっと一緒では
息がつまるどろうと。
阿川は、笑っていたが。
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