最強の男からの溺愛
お姫様と騎士

「蜜映」

その声が、前よりも甘くなった気がする。

それとも、その声が脳内で甘く響くのか。

「今日は和成と任務なんだ」

私の部屋で当たり前のように制服に着替える彼を見る。

「和成、もう任務に行くんだねぇ」

「今日が初任務。西園寺家は和成を蜜映の専属護衛にするくらいだから体術が上手くてね。時空の魔術もコツを掴んできたから、実践に連れてくことにしたんだ」

「へぇ」

少しだけ、面白くない。

魔力なし仲間だと思っていた和成が魔術師になったことも、


その和成が、誉と並びはじめ

同じように任務行くことが、少しだけ


面白くない。
< 75 / 120 >

この作品をシェア

pagetop