最強の男からの溺愛

そうは思っても、私は魔物に狙われている身。

「いってらっしゃい」

そう言うと

「キスは?」

なんて聞いてくる。

彼の顔を見返せば

腕を取られ距離を詰められる。

「最強だって任務で死なないとは限らないんだよ。ほら、キスして」

なんて脅し文句。

踵を上げて、彼の頬にキスをする。

「俺、死ぬ前最後のキスが頬は嫌なんだけど」

両手でわたしの頬を掴み、唇にキスを落とす。

「まぁ、今日の1個目の任務は和成に合わせてるから死ななそうだけどね!」

ハハッと笑いながら部屋を出て行った。
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