君がくれた花言葉
お互いの気持ちとリィンカーネーション
翌日。僕は担当医から退院できる日が近いと発表された。別に退院できることが嬉しくもなかったし逆に嫌でもなかった。退院できると告げられても「あぁそうですか。」ぐらいの気持ちだった。そんな僕とは反対にお母さんはとても喜んだ。僕が学校でいじめられてることも知らないから「あら、良かったわね内豊!学校行けるわね!」なんて喜んでる。そんなに嬉しいならお母さんが学校に行って欲しいくらいだ。
僕はこの報告を一刻も早く優月に伝えたかった。きっと優月は僕が退院できることをとても喜んでくれるだろう。でも僕は退院したらもう簡単に優月に会うことはできなくなってしまうだろうと悲しかった。
数時間後、優月に報告することにした。
「なぁ、優月。僕もうすぐ退院できるって。」
「そうなんだ…。あっ、よ、良かったね!」
思っていた反応と違ったため僕はとても驚いた。優月なら飛んで喜ぶと思ったが、そうではなかったらしい。
「いつ頃退院できるって??」
「遅くても2週間後には…」
「遅くてってことは明日っていう可能性もないことはないのね…」
「明日すぐにってことはないだろうけど可能性としては……ないとは言いきれないね。」
「そう…。」
「…あっ!そんなに落ち込まないでよ!毎日お見舞い来るからさ…!」
「…そんな。毎日なんて、無理しなくていいよ?」
優月はそう言って笑っているけどその笑顔はどこか寂しそうで今にも泣いてしまうんじゃないか、そんな笑顔だった。
僕はそんな優月を見るに堪えなくて話を逸らした。
「そうだ。優月。最近は体調どう?」
「うん。自分的には結構良くなっていってると思ってたんだけどね、はっきり言うと余命がどんどん短くなってて…。」
「…!そんな…。」
「あぁでも気にしないでね!?内豊くんもうすぐ退院できるし関係ないだろうし…。私なら大丈夫。」
「…じゃないだろ。」
「…えっ?」
「大丈夫じゃないだろ!」
…しまった!つい大きな声を出してしまった…。
「えっ、と…。内豊くん?」
「…!あ、ごめん。大声出しちゃって。その、何か優月は生きたいって思ってるのに頑張ってるのに、何も頑張ってない僕が生きれて退院できてって…。不公平だ。優月じゃなくて代わりに僕が死ねたらいいのに。」
「…そんなこと言わないで?仕方の無いことなの。これが運命なの。前にも言ったじゃない。人より少し死ぬのが早いだけ。ただそれだけの事よ。少なくとも今までの人生楽しかったわ。幸せだったわ。」
「…でも。」
「こうして、心から生きて欲しい。私の分まで生きて欲しいって思える人もできたしね?」
「…それって。」
「…うん!内豊くん?私、あなたのことが好き。大好き。だから、私の分まで精一杯生きて?」
「僕も…。僕も、優月が好きだ!」
「あら、タイミング間違えたかしら。ごめんなさいね。」
「…!松岡さん…!」
「まぁ、気にしないで〜。聞かなかったことにするわ!下村くんの優月ちゃんに対する愛の告白〜!」
「いや、しっかり聞いてるじゃないですか!」
「そりゃあ〜そうよ!あんだけ大声で言ってたら病院中響いてるわよ!」
「そもそも何しに来たんですか!」
「何って…、優月ちゃんに採血の時間ですよって言いに来たんだけど?」
「…あ。」
結局この日はお互いの気持ちを確かめ合えたがそれを松岡さんに聞かれ、1時期ずっといじられたって訳だ。今となれば良い思い出だ。
僕はこの報告を一刻も早く優月に伝えたかった。きっと優月は僕が退院できることをとても喜んでくれるだろう。でも僕は退院したらもう簡単に優月に会うことはできなくなってしまうだろうと悲しかった。
数時間後、優月に報告することにした。
「なぁ、優月。僕もうすぐ退院できるって。」
「そうなんだ…。あっ、よ、良かったね!」
思っていた反応と違ったため僕はとても驚いた。優月なら飛んで喜ぶと思ったが、そうではなかったらしい。
「いつ頃退院できるって??」
「遅くても2週間後には…」
「遅くてってことは明日っていう可能性もないことはないのね…」
「明日すぐにってことはないだろうけど可能性としては……ないとは言いきれないね。」
「そう…。」
「…あっ!そんなに落ち込まないでよ!毎日お見舞い来るからさ…!」
「…そんな。毎日なんて、無理しなくていいよ?」
優月はそう言って笑っているけどその笑顔はどこか寂しそうで今にも泣いてしまうんじゃないか、そんな笑顔だった。
僕はそんな優月を見るに堪えなくて話を逸らした。
「そうだ。優月。最近は体調どう?」
「うん。自分的には結構良くなっていってると思ってたんだけどね、はっきり言うと余命がどんどん短くなってて…。」
「…!そんな…。」
「あぁでも気にしないでね!?内豊くんもうすぐ退院できるし関係ないだろうし…。私なら大丈夫。」
「…じゃないだろ。」
「…えっ?」
「大丈夫じゃないだろ!」
…しまった!つい大きな声を出してしまった…。
「えっ、と…。内豊くん?」
「…!あ、ごめん。大声出しちゃって。その、何か優月は生きたいって思ってるのに頑張ってるのに、何も頑張ってない僕が生きれて退院できてって…。不公平だ。優月じゃなくて代わりに僕が死ねたらいいのに。」
「…そんなこと言わないで?仕方の無いことなの。これが運命なの。前にも言ったじゃない。人より少し死ぬのが早いだけ。ただそれだけの事よ。少なくとも今までの人生楽しかったわ。幸せだったわ。」
「…でも。」
「こうして、心から生きて欲しい。私の分まで生きて欲しいって思える人もできたしね?」
「…それって。」
「…うん!内豊くん?私、あなたのことが好き。大好き。だから、私の分まで精一杯生きて?」
「僕も…。僕も、優月が好きだ!」
「あら、タイミング間違えたかしら。ごめんなさいね。」
「…!松岡さん…!」
「まぁ、気にしないで〜。聞かなかったことにするわ!下村くんの優月ちゃんに対する愛の告白〜!」
「いや、しっかり聞いてるじゃないですか!」
「そりゃあ〜そうよ!あんだけ大声で言ってたら病院中響いてるわよ!」
「そもそも何しに来たんですか!」
「何って…、優月ちゃんに採血の時間ですよって言いに来たんだけど?」
「…あ。」
結局この日はお互いの気持ちを確かめ合えたがそれを松岡さんに聞かれ、1時期ずっといじられたって訳だ。今となれば良い思い出だ。