LOVEDANGER~元ヤン御曹司と悪女OLの身籠り溺愛婚~
「え、えっと…仕事の話とは、なんでしょうか?」


当然かもしれないが、その近藤龍馬の声は怯えている。


篤さんに。


あの結婚詐欺で訴える代わりに、私に肉体関係を迫った事に、後ろめたさや、その報復を恐れる気持ちがあるのだろう。


「ああ。これなんだが、見て欲しい」


そう言って篤さんが手渡したのは。

昨日、私が松嶋さんに手伝って貰いながら仕上げた、
美少女アイドル戦士シリーズ初代のカプセルトイのアイデア。


「これ、梢が考えた」


その言葉に、近藤龍馬はえっ、と私を一瞥すると、すぐにその企画のレジュメに目を落としていた。


その顔は、今迄私が見た事ないくらいに、真剣な表情で。


先程、平井さんが言っていた事を思い出した。

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