この夜、返品可能です。





「宵くんの彼女、宵くんのかのじょ……」

「何回も言わなくていい」

「ぐふふ」

「気持ち悪いな」




この気持ちはもう自分でも手に負えないから、宵くんにどうにかしてもらわないと。



「仁乃」



ちゅ、と唇が触れた。


不意打ちはずるいぞ、宵くんよ。


一気に顔が熱を帯びる。「うぁあ……」とよく分からない声を上げると、宵くんは まだまだだな、と言いたげな顔でふっと笑った。




「後悔すんなよ、カノジョ」




わたしは今日から宵くんの彼女。





「!?!?!絶対しないよ!おっぱい!」

「せいぜい巨乳になる努力はしてくれ」

「おっけーおっぱい!」

「語尾にそれ付けるのやめろ」



正面から毎日愛を届けるから覚悟しててね、宵くん!



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