冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~

一筋の光

その日は突然に訪れた。

前日メールが来た時には変わりないと言っていたが今朝早くに電話が来た。

「響さん、朝早くごめんなさい。さっき破水したみたいなんです。病院に連絡したのでこれから向かいますね。まだ痛みはあまりなくて腰が重いくらいです。慌てなくて大丈夫ですからね。」

「わかった!玲奈、大丈夫だ。すぐに行くからな。」

俺は飛び起きて米山に電話した。

「米山!出産だ!北海道だ!」

「はぁ…?はぁ…。あ!出産!!!」
あまりに早い時間で寝ぼけていたがやっと頭が回ったようだ。

「わかりました。今日リスケしておきます。でもまだ飛行機飛んでないんじゃ…。」

「ひとまず空港へ向かう!」

「はい。コンシェルジュにタクシーを呼んでもらってタクシーで行ってください。危ないですからね!わかりましたか?」

「分かった!」

俺は勢いよく電話を切り、そのまますぐにコンシェルジュにタクシーを手配させた。

俺はすぐに着替え家を飛び出した。

タクシーはエントランスに止まっており、コンシェルジュに礼を言い羽田空港へ向かってもらうようお願いした。

だいぶ東の空が白み始めてきた。
車内で調べると朝7時40分の便がある。
それをネットで予約し、空港へ駆けつけた。
すでに搭乗が始まっており俺はギリギリ滑り込めた。

機内にいる2時間弱、俺はいてもたってもいられず機内を走り回りそうだった。
落ち着くためコーヒーをもらうがこぼしてしまう始末。

飛行機が到着するなり俺は飛び出し、ロータリーにあるタクシーに飛び乗った。

病院に着いた時にはあまりの速さに両親も玲奈も驚いていた。


< 193 / 205 >

この作品をシェア

pagetop