あの日の君は、静かだった。

ただ、黙々とテーブルに向かって何かを書いていて、それが当たり前だと思っていた自分が何処かにいた。


それが最後に見た君の姿だった。



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「ここから逃げないと自分が自分じゃなくなっちゃうから。だから、ごめんなさい。」


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いつも書いていたノートの後ろに、そんな言葉が記してあるのを見つけたのは、私が実の父親に引き取られてから一週間経った日のことだ。




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