摩訶不思議②
覚えのない現実
俺は、足の骨折がある為そのあと2週間入院した。
お袋も看病しに東京へ来てくれたので、記憶が抜けてた時の話しを聞いた。
お袋の話しだとまどかは押しかけ女房のようだった。

「こう言っちゃあ何だけど…まどかさんは、ワガママというか……
あの頃の達彦に大丈夫か聞いた事があるんだけどさ〜
仕事で海外へ、行ったりしてても電話してきて大変なんだとか、アイツに嵌められた…って言ってた事があるんだよね〜」

「束縛されてたのかな?」

「お騒がせというか……離婚の時も、あんたの浮気が原因だからって200万円慰謝料寄越せって言って……
そしたら、お父さんが200万円で縁が切れるなら出してやる!って言ってさ〜渡したのよ。」

「そうだったのか… ゴメン。」

「もう、済んだ事だし!
でも 明子さんは落ち込んでいたアンタを励ましてくれてたらしいよ。
結婚式の時、私とお父さんに同僚の子たちが話してくれたんだ〜
だから、お父さんも私も安心したんだよ。
明子さんは流産した時も 自分の方が辛いのに、私たちに謝ってさ〜
お父さんも私も、アンタ達に子供がいなくてもあんな良いお嫁さんがいるから孫の事は、何とも思ってないから!
達彦は、明子さんを大切にしてあげなさい。」

「うん。ありがとうお袋。」
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