暴君王子の恋の瞳に、私は映らない
拒絶したいほど、大嫌いな女かぁ。
完全に、嫌われちゃったなぁ。
痛い。
どこもかしこも。
突き飛ばされた時に、石が刺さった手の平も。
切り株にこすりつけてしまった
私のふくらはぎも。
憎しみの目で睨まれ続けた、私の瞳も。
頭も。
心も。
細部の神経も。
痛くて痛くて、たまらない。
鞭光君のこと……
大好きだったのに……
嫌われたくなんて……
無かったのに……
涙……止まんないよ……