あの日、雪が降っていてよかった。【完】

episode2

[数日後]


『香月、今いい?』

「あっ、はいっ。」


夕方、学校から帰宅して

いつものように自室に直行した雪村さんは

リビングにいた私に声をかけた。


『………それ、試験のノート?』

「あ、はい。来月には試験なので、そろそろちゃんとまとめようかと…、」


こんな感じで大丈夫ですか?とノートを見せると

授業きいてないからわかんない、と

雪村さんは首を傾げた。
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