俺が好きなのは、世界一可愛い君

すれ違う2人

クリスマスイヴを目の前にした23日、今日も一同は怜ちゃんの過ごす教室へと集まっていた。



あれからあの女は、怜ちゃん以外に全く相手にされなかったりして、さっさと帰ることが増えていた。



だから、冬休みも近い今、誰もが油断していた。



あの女が、イヴを目の前にした今日を狙って攻撃を仕掛けてくるなんて想いもしなかったから……



「楓! ……話がある」



いつものように怜ちゃんの過ごすひっそりとかくれた教室で、一樹や光と話していると、そう切り出された。



因みに、怜ちゃんはというと、栗山さんと仲良く話している。



一そうどうあったあの日の翌日、怜ちゃんはなんと、俺達男組の知らない間に、俺の話を聞いてっと、栗山さんに友達になりたいと伝えたらしい。

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