期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
船上の出産
「大丈夫か?麻莉さん」

槇村先生は伊集院さんと一緒に戻って来た。

「伊集院さん・・・」

「・・・ツムツムもこの船に乗っているんだったら、どうしてもっと早く助けに来ないんだよ!!」

槇村先生は怒っていた。

「・・・俺だって陽依とシンガポールのクリスマスを楽しむ為に乗船したんだ…お前だけだったら…見過ごしていたよ…」

「それマジで言ってる?俺が死んだら、ツムツムは怪我しても輸血できないんだぞ…」

「はいはい…そうだったな…」
「ツムツムを生かしたのはこの俺だ…忘れるなっ!!」

「へぇー…二人は血液型一緒なんだ…」

「まぁな…君と同じRh(-)だ…なぁー…奏弥」

「まぁな…イヴァンは?」

「・・・アヴァンさんにこってりと怒られているよ…」

「アヴァンさんもこの船に?」

「いや…電話で怒られている…」

「二人共腹空かしているんだろ?来いよ…」

「行こうか?麻莉さん」

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