相思相愛マリアージュ(前)~君さえいればそれでいい、二人に家族計画は不要です~
愛の花

奏弥side~

奏弥さんの言葉は歯切れが悪かったけど、高屋夫人も納得してくれた。

「貴方には本当に感謝します。槇村先生」

「いえ…」

「…雅が無事にこの世に生まれて来れたのは貴方のおかげです」

「俺だけの力ではないと思いますよ」


「私はそんな風には思えませんが…」

私もそんなように思えなかった。

奏弥さんの力もあってこそ、高屋夫人と雅君は助かった。

そして、雅君は夫人よりも先に退院して、高屋社長夫妻が世話をするコトになった。
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