妊娠前提マリアージュ~強面の海運王の身ごもり妻、赤ちゃんの誕生日が二人の離婚予定日~
彼は自分の子供だと信じて疑わない。
私は氷室社長の子かもしれないと思っているのに…

本当に彼の子だろうか?彼と同じで信じていいのかな?
「気分が悪いのか?もっと口の辺りの良いモノをシェフに作らせようか?」

彼が箸を止め考え込む私に優しく問いかける。

「いえ…大丈夫です」

「そっか…」

「はい…」

過保護にしないでと頼んでいるのに、彼は私を気遣い続けた。

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