王子達は公爵令嬢を甘く囲いたい

 「そうだな…。少し早いかもしれないが、ザラ
 イドにはある教育をしてもらおうと思う。」

 「ある教育、ですか?」

 「それは────。」



 それは、アンジュを守るために必要だと父様は言った。

 僕はまだ幼いから意味を全て理解出来たわけではない。でも、大切なあの子のためになるなら頑張ろうと思う。

 正直、筆頭婚約者だなんてビックリしてるが、アンジュとずっと一緒にいられることはとても嬉しいし、なんだかふわふわとした、だが嫌ではない不思議な気持ちになる。

 まだこの感情が何なのか、どういったものなのか分からないが、今はそれでいいと思った。




  
           〜ザライド視点end〜
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