私の周りにヤンデレしかいないんだが
可愛い人の本音
「ねえねえ美紅ちゃん、これ飲んでみてよ!」

私、白雪美紅(しらゆきみく)の運命が大きく変わったのは、親友の早乙女雫(さおとめしずく)ちゃんに何やら怪しげな小瓶を手渡された時だろう。

私はごく普通の家に生まれた普通の人。でも、親友の雫ちゃんはめちゃくちゃお金待ちのお嬢様で、雫ちゃんとその家族にお願いされて私はお金持ちの生徒ばっかりが通っている私立の中高一貫の学園に通ってる。

クラスメートはみんなお金持ちでプライドが高く、通っているエステやらパーティーやら話についていけない。なので、ほとんど雫ちゃんと仲良くしてくれている男子の先輩たちと過ごしてる。その人たちの圧力のおかげでいじめとかはないし、楽しい学園生活を送ってると思うよ。

そして話を戻すけど、放課後の高等科一年生の教室で雫ちゃんが怪しい小瓶を取り出してきて私は首を傾げている。

「雫ちゃん、これって何?」

「実はね、昨日占いをしに行ってもらったんだけど、占い師のおばあさんから「面白い薬だよ。あげる」ってもらったんだよね」
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