アクセサリーは 要りません
初デート?

1朝ーSide 惠美里

2日のオリエンテーションのあと、木曜日から土曜日までの3日間だけの授業だったのに、授業準備や添削、そして新年度のデスクワーク、学級の仕事とクタクタだった。隔離期間なので部活がないのにこの状態。毎日築地さんのご飯に昼夜助けてもらっている。

来週の準備を日曜日にはできないので、その分忙しいけれど、それを超えるウキウキ感。

結局2人とも遠出をする余裕がなくブランチをすることになった。「食堂のご飯が生徒向けなので元気は出るけれど、胃に優しいものが食べたい」と言ったら、連れて行ってくれることになった。

車を出してくれるとの事で、メイン道路からの見えない側のマンションの裏出入り口で拾ってもらうことに。

寝坊はいけないって思っているからか、夜中も何度も目が覚めるし、昨日からドキドキもしてもう既に疲れた。4駆ぽい車が近付いてきた。運転席からドアを開けて

「おはよう、乗って」

うわっ、私服になるとちょっと若くなる。生徒に混ざっても、いや、それは言い過ぎだけれど、大学生なら混ざれるかも。うわっ。。。かっこいいかも。

「おはよう。うん、ありがとう」

あ、ちゃんと練習したしタメ口で話せてそう。SNSで話すときは見直しもできるからもう普通に会話できていて、書き直すことも少なくなっていた。その感じでいけば良いんだよね。
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