アクセサリーは 要りません
「なんかごめん、
逆に気を使わせたね。

違うんだ、せっかくの休日に、
職場も一緒で敬語使う相手と
2人で長くいたら
疲れちゃわないかと思って。

気にならなくて居心地良いなら
俺は構わないんだよ」

うん、これは本音だ。で、俺は居心地はすごく良い。

「え、はい、あ、うん、
居心地は良いです、良いよ。
うん、とっても楽しいし。
今日来てよかったって
今マスクの下にやけてますよ」

「にやけてるんだ、
ちょい見せてみ?

あ、、、

ホントに見せた」

かわいい。

「え、あ、、、」

「まぁ、可愛いお顔を見れて眼福だわ。

ってさ。。。

照れないでくれる?
俺耐えてるし、な?」

何なんだよ、俺をどうする気なんだよ。

「はい、
じゃあまた明日
あ、残りは飲みながら帰ります」

「俺は、もう少ししてから帰るわ」

一旦、離れて頭冷やそう。

「はい、うん、では、じゃあ」

ぺこりとお辞儀をして、彼女はトレーを戻しに店内に入った。

演技?あざとい?いや、彼女の目がそのように見えない。顔真っ赤にしていたし。

って考えながら彼女を目で追ってると、こっちを向いたので、手を振った。すると、ちょっと考えてから、お辞儀をしそうになるのを直前で止めて手を振りかえしてきた。

ちょっと前進。

どちらにしても、性別関係なく新しい環境の同期が気の合う奴でよかった。喋っていて楽しいのと、ほんわか温かな気持ちが流れ込んできた。
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