置き去りにされた花嫁をこの手で幸せに
沖縄から戻ると心配していた両親はホッとした顔をした。

「奈々美、焼けたわね。それに少しだけ太ったかしら。楽しかった?」

「仕事だけどね。だから色々回らなきゃならなかったけど楽しかったよ。いろんなものを食べてきたから少し太ったかな」

「良かったわね。さ、疲れてるだろうから洗濯物だしなさいね」

「自分でやれるよ。明日明後日と休みだから大丈夫」

「なら早く寝なさいね」

母は今回のことがあってとても神経質になっている。
心配かけたこともわかっている。
だから母のいうことを聞き早めに休むことにする。
母だって心労がありやつれたように見える。
これ以上母に心配をかけたくない。
私はこれ以上ないというくらいの親不孝なことをしてしまった。もう2度と両親へこんな思いはさせたくない。
部屋に戻りベッドに横になった。

そういえば昨日はビール飲んで話している途中で寝てしまった。
ソファにいたはずだったけど朝起きたらベッドで寝ていた。
まさか、と思ったが私がフラフラとベッドまで歩いて行き爆睡したって話していた。 
寝顔を見せたくないとか恥じらうことを考えていたこと自体無かったことにしたい。
スッピンをさらし、酔って先に寝ただなんて。
しかも目覚ましを2人ともかけ忘れ寝坊し、起きたのが9時半。チェックアウトギリギリになり加賀美くんを叩き起こして慌てて部屋を出てきた。何ともお粗末で朝ごはんのビュッフェが見れなかった。そのためホテル内にあるカフェの調査と変更しそこで朝食を取った。
午後の便のため展望台へ向かい、更にお土産をチェックするため市場を覗き駆け足でリサーチして回った。
帰りの便でもまた私たちは寝てしまった。

加賀美くんにはいろんなところ見られちゃってるし、やっぱりドキドキとかないな。同僚っていうだけなんだなと1人乾いた笑いが込み上げてきた。

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