「……あれ……?」



既視感があった。


それは、つい先ほどに舞花の子どもを見た時と同じもので。


昔から日本人離れしていると言われるこの顔。


癖のあるこの黒髪。


頭の中をある仮説が過り、慌てて上着とスマートフォンを取って家を飛び出した。


向かった先は、実家だった。


久しぶりに帰った実家はすでに寝静まっており、俺が帰ってきたことにはおそらく誰も気付いていない。


俺は一直線に自室に向かった。


本棚の奥、漫画や雑誌が溢れそうなほどある中で一際存在感を放っている、一冊のアルバムを手に取る。


震える手で、その表紙を捲った。


一ページ、また一ページと捲り、その度にドクンと心臓が大きく音を立てる。


そして、目的の写真を見つけた時。



「……マジかよ」



俺は膝から崩れ落ちるように、その場に座り込んだ。


アルバムのページには、自分の幼い頃の写真が何枚も挟まっており、そのどれもが舞花の子どもと瓜二つというくらいにそっくりだった。


常盤副社長が、舞花の子どもは二歳だと言っていた。


確か、子どもは一年たたないくらいで産まれてくるとどこかで見たことがある。


つまり。



「……あ、の、時の……?」



三年前の、甘い一夜が蘇る。