日溜まりの憂鬱
4章
 深夜0時が過ぎ、就寝時間が訪れた。
 ダブルベッドの上、先に横になっている修也の隣に滑り込む。毛足の長いボアのシーツがふかふかと気持ちよく、全身の力が抜けてゆく。

「そんなに疲れた?」

 え? と菜穂が顔を向ける。

「魂が抜けそうなくらい大きな溜息ついてるから」

 スタンドの灯りに照らされた修也の顔がほわんと浮き上がった。

「私、溜息ついてた?」

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