ミリエラには、マナを見る能力がある。

 それはある意味、当然なのかもしれなかった。精霊を見ることのできる貴重な目を持っている存在だ。

 ミリエラにとっては、精霊を見るのと同じくらいたやすいことなのかもしれない。

(――アウレリア、私達の娘は)

 ミリエラのことは頭から追い払おうとしていた。考えるだけで、ミリエラにまで不幸を及ぼしてしまうような気がして。

 けれど、精霊王が約束してくれた。天命が尽きる前にミリエラが亡くなることがないよう、守ってくれると。

 だとしたら、父として、ミリエラにしてやることができるのは。

 ――彼女の能力を最大限に伸ばしてやることだけ。

「精霊さん達は、金色のふわふわなの。それで、ミリィがえいえいってマナを流すと、金色のふわふわも一緒に流れるの」

 ああ、やはり。とその時に確信する。

 ミリエラの才能は、現段階ですでにジェラルドをはるかに超えている。マナの流れを見ることができる――それだけで、どれだけの業績をあげることができるのか。

「ミリエラに、専用の道具を用意してあげるのがいいかもしれないな」

「ホント? パパ、ありがとう!」