非常勤講師と受験生
そして放課後——。

私は小林先生に言われた通りに、HRが終わった後教室に一人居残りをしていた。

すると、職員会議が終わった小林先生が教室へと入って来た。

「せんせ?息上がってるけど、走ってきたの?」

「早歩きだよ、走ってはない」

「えぇ、早歩きでそんなに息上がるかなぁ?」

「もうおじさんだから、歳だよ歳」

「そっかそっかw」

「それより、面接の練習すっぞ」

「はぁーい」

雑談を交わした先生と私は受験勉強に向けて、面接の練習や五教科の復習等を始めた。

面接の練習をしている時に、時々先生がふざけてきたけど、それもそれで愛おしかったので、難なく熟せたのだった。

「そろそろ時間も時間だしこの辺にしとくか」

「そうだね」

「外暗いから俺が家まで送ってやるよ」

「ほんと?まじ?」

「マジマジ、だから早く帰りの準備済ませて職員室前まで来いよー」

「分かった!秒で済ませて行くね!」

こうして、私はいつもの先生の車で家まで送ってもらったのだった。
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