【クリスマス短編①】クリスマスツリーに奇跡を乗せて
【クリスマスツリーに奇跡を乗せて】


「朱里さん!」

「冬馬」

 わたしを見つけると、こうして彼は嬉しそうにわたしの元に走ってくる。

 彼はわたしの恋人、笹池冬馬【ささいけとうま】年齢は25歳だ。
 わたしは橘朱里【たちばなあかり】30歳。

 わたしはバツイチだ。元夫と離婚したのは、二年前。
 離婚した原因は、元夫の浮気が原因だった。

 結婚したのは26の時だ。だけど結婚してしばらくして、わたしたちはセックスレスになった。
 早く子供が欲しかったわたしと、子供はまだ早いという元夫の間で、意見が分かれていた。

 だけど結局、夫との関係は悪化してしまい、結婚して二年で離婚した。
 その後、今の恋人である冬馬から交際の申し込みがあったのだった。  

 最初は断わっていたのだけど、いつしか冬馬のことが気になるようになり、5回目の告白で折れて冬馬との交際が始まった。
< 1 / 10 >

この作品をシェア

pagetop