クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
確かに。
言われてみればそうかも。男子と関わるなんて今までの私だったら考えられなかった。
あれほど毛嫌いしていた男子のことで頭がいっぱいになる日が来るなんて。
自分でもびっくり。
まぁ、五十嵐くんは別だけど。
「これからも頑張んなよ。応援してるからさ」
「…………紅葉、やっぱ話が進む方向おかしいって」
ぽんぽんと肩を叩く紅葉はどこか楽しんでいる。
「私は恋なんてしたくないんだからね!私が恋するなんて絶対ありえないから!」
ビシッとかっこよく………?決めたのに、
「はいはい。ガンバって」
全然信用していないような表情で棒読みにそう言われてしまった。
「……………」
ーキーンコーンカーンコーン………。
私が突っ立ったままいると昼休みの終了を告げるチャイムが鳴った。