クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

しゅん………と効果音が出そうなほど肩をすくめている。


くっ………可愛い……。


不覚にもその仕草にキュンと胸が甘く反応する。


なんか、子犬みたいで耳が見える………。



「ううん、大丈夫!ところで、ここはどこ?」



トイレのことで頭がいっぱいだった私はここがどこだかさっぱり分からない。



「ここか?まぁ、中に入ればわかる。とりあえず一時避難だ。行くぞ」


「え?一時避難??」



謎の言葉に引っ掛かりを覚えたが秋葉くんについていく。


「「…………」」



どこに向かっているのか。


お互い無言だった。



「この倉庫、俺らMoonlightのたまり場なんだ」



沈黙を破ったのは秋葉くん。Moon……lightのたまり場。


紅葉から聞いたことある名前。


確か、暴走族……だっけ?



「秋葉くんって、暴走族………なの?」



いまだに暴走族とか信じられないけど今日あの現場を見てしまったからには事実なんだと思った。
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