ひまわりが枯れるとき、ライオンは…
俺は高野さんに引っ張られながら飛行機に乗り込んだ。

飛行機は無事に離陸し、今俺たちは雲の上にいる。

『見て!獅子谷くん。すごく綺麗だよ!』

「そうだね。」

『私、実は乗るの初めてなんだよね。空飛んでるなんて、なんか夢みたい。笑』

「俺も乗ったことはないよ。」

『そうなんだ。じゃあ、楽しいね!』

「うん、まぁ。」

飛行機からの景色は、思っていたよりもずっと綺麗だった。

綺麗すぎて…見てると苦しくなる。

「…高野さん。」

『ん?』

「北海道で何するの?」

『ずっと行きたかったところに行くの。』

「それって…。」

『着いてからのお楽しみ。』





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