辺境の獅子は瑠璃色のバラを溺愛する 2
「ここに来た半月と少し、とても勉強になりました。落ち込むこともありましたが、それ以上に楽しかったです。メラニー様のおかげですわ。わたくしはまだ女主人としては未熟ですので、また至らぬ点は指導してくださいませ」

 顔を上げたメラニーは意表を突かれたように目を見開き、泣きそうな顔をした。

「わたくしなどでお役に立てるのならば、もちろんよ。サリーシャ様、セシリオとアハマスをよろしくお願いします」

 メラニーはそう言うと、もう一度深々と頭を下げた。

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