恋のチャンスは3日間
ドアを開けるとジョッキをイッキ飲みしてる後ろ姿。・・・なんでイッキ飲み?

「いい飲みっぷりだな」

声を掛けると肩が少し上がったのがわかる。

ふっ。

見られたのが恥ずかしいのか?

隣に立って

「なに飲んでんだ?」

と聞くと。

「えー、焼酎の生レモンソーダ割りぇす」

慌てていうもんだから、噛んでるし。

ぷっ。思わず吹き出してしまう。

おもしろ。

「俺も焼酎の生レモンソーダ割りぇす、頂戴」

からかって言うと、なにも言わずに頷いてキッチンに行ってしまった。

にやにやしながら、ソファーに座る。

テーブルにはつまみが色々と置かれていて、
居酒屋でほとんど食べずに寝たから、おいしそうなおつまみを前に、喉がなる。

食いてえ。
腹減った。
のどが渇いた。

隣に座った森下が作ってくれた焼酎の生レモンソーダ割りを一気に流し込む。

「うめえ」

渇いた喉に最高。

つまみも食べていいって言われて。
あー、うまい。
これ、森下作ったのかな?

「これ、森下作った?」

「あ、はい。自分で作ったのもありますし、買ってきたのもありますよ」

全部自分で作ったって言ってもいいのに、そこは正直なんだな。
変に見栄を張らないところも、森下のいいところなんだよな。
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