「え……未…雷…?」

「言っておくが。
俺は風愛がお前に惚れていたから、お前が憎かったんじゃないからな。
お前の……いつも他人…いや、風愛のことばかり心配して、風愛の幸せ“だけ”を願ってるその余裕だよ!!」

「………」

「昔からそうだ。
ふうちゃんが、いいなら。
ふうちゃんのお願いなら。
ふうちゃんが…ふうちゃんが……って!
どこからそんな余裕が出てくんだよ!
俺のこと、バカにしてんの!!?
なんでお前は、その心の奥底にある黒い欲望を出さないんだ!?
“ふうちゃんが幸せなら、ライとの結婚喜んでお祝いするよ”って!
風愛は、本当はお前に奪ってほしかったんだぞ!」
未雷の声が、小屋の中に響く。


「え……風愛…が?」


「でもお前があんなこと言ったから、風愛は………
“雄飛くん、私のこと幼なじみとしてしか見てくれてない。未雷くんが私を必要としてくれるなら、私は未雷くんの支えになりたい”
そう言って、俺のプロポーズを受け入れたんだ。
だから俺は、風愛を俺に依存するように仕向けた。
お前に敬語を使わせたのも、風愛の中から一日でも早くお前の存在を消したかったから」

「未雷……」


「…………でも、嬉しいよ」


「え?」
「お前が、風愛を犯したこと……
正直……半信半疑だった。
お前は、最期まで欲望を出さないかもしれないしな。
でもまんまと、風愛を抱いた」

未雷がゆっくり、雄飛の元へ歩み寄る。

そして首に手を掛けた。

雄飛は抵抗しない。

「雄飛、風愛のことは任せろよ!
俺が、大切に大切に囲って幸せにするから」

雄飛の意識が薄れていく━━━━━━








「バイバイ……雄飛…………」