エリート御曹司は独占本能のままにウブな彼女を娶りたい
プロポーズ


宗一郎は優杏を再び書斎へ呼ぶと、祝いの言葉を伝えた。

「おめでとう。煌斗とこの家のことを頼むよ」

「ありがとうございます!」
「なにしろ長男が好きなことをしたいからって家を出てるんだ。煌斗と優杏さんに片岡の家のすべて任せるからね」


宗一郎は、結婚の時期も式や披露宴の招待客にも口は出さないと言う。
人生をスタートさせるふたりの好きにすればいいとの大らかな対応だった。

「秋本家のご両親とも長いつき合いだ。きっとこの話を喜んでくれているね」
「はい」

優杏が両親に婚約の報告した時の様子を話すと、宗一郎も納得したようだ。

「近いうちに、湘南へもご挨拶に行くとしよう」
「父と母も喜んでお迎えすると思います」


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