絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
「では、お言葉に甘えて。こちら、召し上がってください」
 ……あれ、お土産だ。いいな~。
「そうそう、これはルーナにお土産です。よかったら、後であげてください」
 ん? わたしに……?
 ユーグさんはレリウスさまに菓子折りっぽい箱を手渡した後、ポケットからなにかを取り出してポンッと箱の上に置いた。
 いったい、なにをくれたのかな?
 気になったわたしは後ろ足で立ち上がり、ぴょんぴょこ、ぴょんぴょこ飛び跳ねた。
 すると、何度目かのジャンプでわたし用のお土産のチラ見に成功した。
《みゃーっ(わーっ!! ペロルの限定味!? そんなのが出てるの!?)》
 知らなかったー! すっごくおいしそう、早く食べたーい!
 わたしはテンション爆上がりで、喜びの感情のままテテテテッと居間を一周駆けて回った。
「まさか、こんなに喜んでもらえるとは」
「……ユーグ。その限定味はどこで手に入れた?」
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