儚く甘い
誰よりも優しく、まぶしく笑うようになった。

そんな達哉から、もう生きる希望も光も、夢も、奪うことはしたくない。

みわにとって、自分の命よりも守りたいと思える感情。

「愛してる」
涙をなんとかこらえた達哉が、みわの耳元でささやく。

「・・・」
泣きじゃくるみわを、ただ抱きしめながら達哉は何度も何度もみわに愛の言葉をささやき続けた。

愛してる。

達哉の想いはみわの心にまっすぐに届き続ける。
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