腹黒脳外科医は、今日も偽りの笑みを浮かべる
9章:夜の合間のキス

 家に帰ると、それぞれ順にシャワーを浴びた。それから、抱きしめるだけだからと食い下がってきたリクさんに抱きしめられたままその腕の中の温かさに眠ってしまったのは覚えている。

 そのせいか、すごく小さなときの夢を見た。まだ、父も母もいたとき。
 私はいつだって、父と母の布団に飛び込んでいた。そのときもふかふかと温かくて、陽だまりのようだった。

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