(もし、もう一度やり直せるなら)
(次はもっと彼に尽くそう。
捨てられてしまわないように)
罪人として〝灰の塔〟に送られ、
惨めな最期を迎えた王妃ナディア。
しかし彼女が次に目を覚ました時、
そこは彼女が命を落とす四年前の世界だった。
今度は違う終わりを迎えようと、
必死に抗うナディアだが……。
「おまえは貢ぎ物だそうだな」
策略によって、蛮族と称される獣人の国へ
送られることになってしまう。
ひどい扱いを覚悟していたのに、
なぜか信じられないほどの
好待遇が待ち受けていて……!?
「ときどき、どうしようもなくこうしたくなる。
人間なんて消えてしまえばいいと思っているのに、
おまえだけはずっとそばで笑っていてほしい」
二度目の人生も最悪になるはずが、
黒狼王ゲルハルトから溺愛されることになり……。
「あと何回好きだと言ったら、おまえも言う?」
──オオカミ陛下の愛情表現は、
どうやら人間にとって刺激が強すぎるようです。
- あらすじ
ナディアは前世、夫である国王とその側室の策略で非業の死を遂げた王妃である。しかし冷たい床で命を落としたはずの彼女は、目を覚ますと自身が死ぬ四年前に戻っていた。前世のような最期を迎えるわけにはいかないと頑張った結果、なぜか蛮族と称される獣人の貢ぎ物にされてしまう。「おまえが死にそうになったら俺が助けてやる」なぜか黒狼王のゲルハルトのもとで、前世より幸せな日々を送ることになり……!?