俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する 〜その後のエピソード〜
満たされた気持ちで目覚めると、既に翔は隣に居なくて…。
体力の差を思い知らせる…。

よし、私も明日から鍛えなきゃ、
と今後こそはと果穂はヤル気をみせる。

朝食の準備に取り掛かろうとすると、

ガチャっと玄関が開いて、翔が帰って来た。

「おはよ。間に合った?
まだ、朝食のの準備してないか?」

「おはよう、ございます。今さっき起きたとこだよ…。」

「良かった。焼き立てのパン買って来たから食べよう。飲み物はココア?紅茶?」

「えっと…、ココア?」
 
果穂は、寝起きのボーっとする頭で考える。
朝からうちの旦那様は爽やかで、カッコいいなぁと…。

「シャワー浴びておいで、朝食の準備はしとくから。」
そんな果穂を見ながら翔は微笑み、頬にキスを落とす。

「何?そんな風に見られると、襲いたくなるから、早くシャワー行っておいで。」
爽やかに笑って言う言葉じゃ無いよね…、

バタバタと果穂は慌てて洗面所に向かう。

オブラートに包まない翔の言葉はどこまでも甘くて、朝から翻弄されてしまう。

早朝だと言うのに、色気ありすぎで少しは抑えて欲しいものだと果穂は思った。

翔と一緒に焼き立てパンを食べ、秘書の迎えのチャイムで仕事に出かける。

いつもと変わらない朝。

「じゃあ、会場で。」

「はい。行ってらっしゃい。」
手を振ってお見送りをする。
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